望遠鏡(自分)の実力で宇宙の常識(世界)が変わる。 [philosophy]
ご無沙汰です。ちょっとバタバタしてました。。
こんな時はちょいと宇宙の話でもしましょうか。(なんで?^^)
今月13日にアルマ宇宙望遠鏡の開所式が行われました。そう、世界最高レベルの宇宙望遠鏡です。(日本の技術が大活躍)
何がすごいって?
パラボラアンテナ66台を組み合わせることで、最大で直径18.5キロメートルの電波望遠鏡に相当する視力を得ます。そのサイズはなんと山手線一周分ほどのサイズ!そして、その視力はあのハッブル望遠鏡の10倍!え?まだすごさがわかりませんか?例えるなら、大阪に落ちている1円玉を東京から見分けられるくらいの性能だそうです。(もっとわかりづらい?)
ハッブル宇宙望遠鏡は光学望遠鏡、まあ、簡単に言ってしまえば、私たちが双眼鏡とかレンズ越しにモノを大きく見ようとするのと同じです。違う言い方をすれば、可視光線、つまりは光があるからこそモノが見れるということです。でも、アルマ望遠鏡は電波望遠鏡という光学式とは違う方式なのです。光がなくても、電波をとらえて観測します。(画像化します)
私たちの目では見えないものも見ること(とらえること)が出来るんですよ。
そもそも、光でモノを見るという、私たちが目で見るようなやり方では観測の限界があるのは確かです。だって、星空を眺めていても、星がちかちかするでしょ?あれは地球の大気の揺れのせいで起きているわけで、そんな感じで空気の厚みだけで見え方が変わっちゃうわけですから、やはり光学望遠鏡には限界があるのだと、その辺からもわかるような気がします。
現在考えられている宇宙の構成比ってみなさんご存知ですか?
原子など既知の物質=4.4%
質量に関わる謎の暗黒物質(ダークマター)=23%
宇宙の膨張を加速させている謎の暗黒エネルギー(ダークエネルギー)=73%
は?、、という感じですよね。笑
95%以上が不明なもの。こういうのを見ても、やはり、目で見るような光学式では限界があるのだろうなと感じてしまいますね。
先日、HD 140283という恒星の年齢が再計算され、145億年と修正されました。宇宙の年齢は138億年とされているので、???ということになっているようです。(ちなみに、以前はこの恒星の年齢は160億年だったそうです。。)
この再計算は実はハッブル望遠鏡の研究チームが行い修正したようですね。(なんだかんだいってもハッブルは最高レベルに違いない)
アルマ宇宙望遠鏡の試験的運用の段階でも、既にこれまでの常識を覆すものが発見されているよです。(星形成のベビーブーム時期がさらに10億年前だと発見??)
アルマ宇宙望遠鏡は何光年先の星の構成物質も割り出すこともできるようですし、今後はアルマ宇宙望遠鏡によってこんな感じで多くの常識が覆される可能性はありますね。(宇宙の年齢も変わるかもね)
改めて、常識って固定されているもの、一定ではないんだなと思います。
こうやって、技術の向上、レベルアップによって常識が変わる、新しい常識が生まれるのですね。(常の識の常識って、そもそもなんだろね??w)
あぁ、そうか、変わらぬ世界の中に自分たちが置かれているわけではない、自分たち次第で世界そのものが変わっていくのだな。(見え方も、感じ方もすべて)
宇宙の話、宇宙望遠鏡の話から、そんなこと思い巡らせてみました。
ではでは
アルマ宇宙望遠鏡が試験観測で取得した触覚銀河。実はこれ、ハッブル宇宙望遠鏡のデータと合成したものです。ハッブルが青の部分、アルマが赤、黄、ピンクの部分を担当。赤、黄、ピンクはハッブルでは見えなかった部分です。すごいですね。たぶん、赤、黄、ピンクの配色は研究者のセンスによる色づけですね。きれいでいいと思います♪それにしても、毎秒120兆回の命令を処理できるって、、、だからこその賜物ですね。
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