最後は何で差がつくか。 [philosophy]
こんなアプリがあるんですねえ。
Figure:誰でも音楽が作れる!最高にスタイリッシュなサウンドマシーン!
http://www.appbank.net/2012/04/07/iphone-application/394182.php
これはiPhoneだけかな?そう、音楽を簡単に作れちゃうアプリ(ツール)です。
いち作曲家の立場からしても、ちょっとおもしろそうだなあと思いました。こういうのを見て、改めて思うのは、今の世の中はこのような便利なツールがとても発達してきていて、特別な知識や経験、技術がなくても「誰にでも簡単に」何かができやすい時代なんだな、ということ。
例えば、現在、音楽漬けの私でも、簡単なものであれば、動画やホームページ、ポスターや、その他いろいろなデザインをすることはできます。一昔前ではそれらはたぶんできなかったでしょう。でも、今の時代は、上のような便利なツールがたくさんあります。だからこそ、私にもいろいろ作ることができるわけです。
10年後なくなる仕事は?
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20130322-00028934-r25
話は少し変わりますが、今ある仕事のいくつかは近い将来、中国や東南アジアなどの安い雇用によってその仕事が奪われ、無くなることは結構あるでしょう。言い換えれば、仕事がなくなるというのは、「あなたの代わりにそれをやるものが登場する」ということなのです。代わりというのは、上で言う海外の安い労働者に限らず、コンピューターなども含まれます。人間の手で行っていたものをコンピューターで自動化してしまえば、やはり、その仕事はなくなります。
作曲家、音楽家という仕事は10年後なくなりはしないでしょうが、(自分自身の仕事が成立するかどうかは別問題^^;)上で紹介したような誰でも音楽を作れるようなツールがどんどん発展すれば、素人とプロの境目はどんどんなくなっていくことは確かでしょう。(実際、今もそういう流れはあります)
ツールが発達すればするほど、差別化は難しくなります。(ツールが作曲家の代わりをこなしてしまう??)
本当に誰でも簡単に本格的に音楽が作れるようになった時代、どうするんだ?という話です。
そこで、改めて思ったのでした。
発想
発想こそが、やはり唯一無二のオリジナリティであり、強さなのだと。
メロディやリズムも自動的に作り出す時代になるかもしれません。それでも、やはり、自動、オートマティックというものはある「くくり」の中で作り出されるものだと思うので、やはり∞の発想には勝つことはできないと私は勝手に思います。
発想、創造性、自己発信、自己から生まれるものすべてですね。それは音楽に限らず、どういう時代になっても大事であると思います。
、、、ちょっと意地になっている感じですかね。笑
うーん、例えるなら、誰でも簡単にプロ級のおいしいケーキを作れるツールがあったとしましょう。そのツールで大事な人にケーキをプレゼントするとしましょう。でも、ちょっと驚かそうとして、大事な人が起きてきた朝の食卓にそのケーキとメッセージが置いてあったらどうでしょう。ちょっとしたサプライズですよね。これはツールとかではできない、発想だからこそ成せるものではないでしょうか。
ちょっと陳腐な例をお話しましたが、、、
ツールの発達によって色々なことができるようになります。
でも、そのツールたちは発想や、自分の思い、というものに取って代わることはないと思うのです。
それらは「気持ち」とも言い換えられるかもしれませんね。
やはりそういうものは大事にしていきたい、いや、大事なのです。
ではでは
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