能力の低い人ほど自己評価が高い、ダニング・クルーガー効果から色々考える [society]
【なぜ無能な人は「自分最高」と思うのかをムービーでわかりやすく解説】
https://gigazine.net/news/20171122-incompetent-people-thinking/
記事によれば、、、
・企業Aでは32%のエンジニアが自分たちの能力を「トップ5%」だと評価
・企業Bでは42%のエンジニアが自分自身を「トップ5%」だと評価
・88%の運転手が「自分は平均以上の運転能力を持っている」と評価
・ディベート大会で負けた下位25%の人の中には「自分たちは勝利した」と考えている人が60%近くいた
・このように、自分の能力を過大評価してしまうことを「ダニング=クルーガー効果」と呼びます
、、、以上、記事引用。
ダニング=クルーガー効果
私、初めて耳にした言葉です。一体どんなものだろうと、ちょっとだけリサーチしたら、もっとわかりやすくまとめられていたところがありました。
【ダニング・クルーガー効果とは?無能ほど自信満々になる心理バイアスのメリットとデメリット】
http://soyokazesokuhou.com/dunningkrugereffect/
ダニング・クルーガー効果=能力の低い人ほど自信満々な傾向
ただ、ここでは能力が高い人との関連性やその傾向も説明しているのがおもしろいです。
テストの成績が悪い学生ほど、自分の得点を高く見積もっていた
テストの成績が良い学生グループは正確に見積もるか、若干低く見積もっていた
仕事できない人間が自分は仕事できると思ったり、
仕事できる人間が自分なんてまだまだと思ったり、
魅力のない人間が自分は人気者だと思ったり、
魅力的な人間が自分自身の人気に気づいていなかったり、
安易にこれらをまとめると、
できない人間は本来より自己評価高め
できる人間は本来より自己評価低め
、、ということでしょう。
この傾向は本当にそうだなと思います。
だって、できる人間は「自分なんてまだまだ」と思うから、向上心を持って日々どんどん成長していく一方で、できない人間は「自分はもうできている」と思っちゃうわけですから、向上心は持ちにくいです。実際、トップアスリートのインタビューの言葉を思い出してみると、こういう傾向が見えてくるような気がします。(「まだまだ修正しないと」「反省して次にいかします」とかとか)
記事内では、ダニング・クルーガー効果のメリットとして、自己評価が高いことが自信につながり、行動力もアップすると言っています。デメリットとしては、過信した運転技術を例にして、自分にも周りにも大きな不幸を呼び込む可能性があると言っています。
私、思ったんですけど、
自己評価が高いこと自体は、とっても幸せなことだし、幸福感を感じれると思うんですよね。(自己評価が低いって結構ストレスですし)
自分自身が幸福感を感じるという点においてはダニング・クルーガー効果のような自己評価高い傾向は逆にいいことなのかもしれません。
安易に、満足感=幸福感と考えるなら、
できない人間は本来より自己評価高め=幸福感高め?
できる人間は本来より自己評価低め=幸福感低め?
ただ、現実は、、
できない人間は他者評価は低いから、給料などの待遇は低めかもしれない
できる人間は他者評価が高いから、給料などの待遇は高めかもしれない
でも、お金や他者評価が幸せのすべてではないからねえ。。そう、幸せは人それぞれです。
ダニング・クルーガー効果は、自己評価を正しく行うことの難しさを、よく説明してくれているわけですが、
いろいろ考えたり、、そもそも論を言ってしまえば、何が正しい自己評価なんてのもわからないわけです。
とりあえずは、
どんな立場になっても向上心を忘れないこと
他者の意見(評価)をよく聞くこと
自分の幸福感も大事にすること
自己評価さえままならないのに、むやみに他人の評価なんてしないこと
、、なんてことを、改めて思った私なのでした。
ではでは
「できた!だけど、もっとできるはず、もっとできるようになろう」が一番良い自己評価サイクルかもしれませんね。あと、ダニング・クルーガー効果は一種の生命維持本能機能かもと思ったりもしました。(能力低くて、自己評価も低かったら、本当に生きにくいからね)
幸福感と合わせて考えると、できる人間とできない人間はこういうところで相殺されている部分があるのかもしれません。
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