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赤ちゃんの泣き声を翻訳するアプリが誕生。作曲家の雑感 [philosophy]

【「赤ちゃんの泣き声」を翻訳するアプリが、自閉症の早期発見を加速する】
https://wired.jp/2018/05/30/ai-powered-baby-translator/


 
赤ちゃんの泣き声をアルゴリズムによって解析し、人工知能(AI)によって「泣いている理由」を教えてくれる無料アプリ「Chatterbaby」が公開
・泣き声についての膨大なデータを収集することで、ゆくゆくは自閉症のシグナルを見つけ出せるようにする

以上、記事引用参考。

昔、バウリンガルという犬の気持ちがわかる玩具があったことを思い出しました。でも、私思うんですよねえ、、バウリンガルの開発において、犬の泣き声と犬の気持ちの答え合わせって、どうやったのだろう、と。

今回も、赤ちゃんの泣き声とその気持ちの答え合わせってどうやったのだろう?と少し疑問に感じます。(まさか、赤ちゃんに気持ちの正解は聞けませんからね^^;)

まあ、とりあえず、その辺の疑問はおいておいて、このアプリによって、赤ちゃんの泣き声から赤ちゃんの気持ちがわかると想定しましょう。そして、その機能の精密さが100%になった世界を想像した時、ちょっとこわいなと私は思ったのでした。

赤ちゃん泣く→アプリによって親はその気持ちを汲んで対応→赤ちゃんすぐに満足

この流れって、良いことのようで、良くないような気がするのです。

なぜなら、

相手がすぐに自分の気持ちを汲んでくれたら、どうやったら自分の気持ちをうまく伝えられるだろうかという試行錯誤や努力をしなくなる。つまり、成長しない。^^;

そうなるのではないかと考えるからです。

うまくいかないから、うまくいくように工夫する、努力する
満足しないから、満足するように工夫する、努力する

これまでの人類はそうだったと思うのですが、上のようなアプリやテクノロジーによって、最初からうまくいったり、満足してしまったら、人間から工夫や努力しようとする気持ちを奪ってしまうのではないかと心配になります。

さらに、拡大解釈して不安になるのは、

伝えたいのに伝えられない気持ち、そういうものを表現しようとするのが芸術だと私は思っています。

上述のようなアプリ、AI翻訳、脳と脳をプラグでつなぐ、といったようなテクノロジーによって、人間から気持ちを伝えようとする意欲が奪われていったら、芸術の未来が危ういなとも思ったのでした。

少々大げさに言えば、
移動手段の発展(便利)によって、人間は徒歩移動の頻度が下がり、脚力を奪われました。
計算機の登場によって、人間は暗算をしなくなり、計算力を奪われました。

テクノロジーの発展やその便利は人間からその能力を奪います。(低下させる)

その流れに逆らうことはできませんし、それはそれで良いと思うのですが、ただ、その中において、「コミュニケーション」(伝えること)や「芸術」という部分に関しては、人間の存在意義のためにも、死守したいところ、譲れないところだと、大げさに思うのでした。(特に作曲家の私はね^^;)

以上、赤ちゃんの気持ちがわかるテクノロジーの話から拡大解釈、拡大不安視してみました。^^;



ではでは


baby_cry.png
単純に、赤ちゃんの頃から不満もなく気持ちがすらすら伝わってしまったら、ろくな人間にならなそう。。言語能力も発達しなさそう。


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